子供を産んだ後、期せずしてシングルマザーになってしまった方の中には、再婚を考えている方もいらっしゃることでしょう。
しかしながらいざ婚活をしようとしても、「子連れでの再婚は難しいかも…」と悩む方がいるかもしれません。
もちろん婚活中はシンママならではのさまざまなハードルもありますが、再婚を果たした後の精神的・経済的な安心感は非常に大きいものです。
再婚を希望しているシングルマザーの方に向け、役立つ情報をお届けします。
「再婚はしたいけれど、なかなか行動に移せていない」というシングルマザーの方は、本当に再婚できるのか半信半疑の状態なのかもしれません。
「離婚経験者でさらにコブ付き」となると、たしかにひと昔前であれば条件的に悪そうにみえるものです。
では実際にシングルマザーの方の再婚率はどのようになっているのか、調べてみました。
実はシングルマザーの再婚率そのものズバリのデータは、出ていません。ただし厚生労働省が毎年発表している、人口動態調査からある程度推測することが可能です。
平成28年「婚姻に関する統計」のデータを基に解説いたします。
平成27年の婚姻件数は635,156件。そのうち再婚者が片方でもいる件数は、170,181件。全体の26.8%となっています。
4組に1組以上は再婚者がいるカップルというわけですね。
参考として昭和50年に再婚者がいるカップルの割合は12.7%でしたから、割合はすいぶんと増えています。
ちなみに再婚者がいるカップルの、さらなる内訳は、以下の通り。
年間106,593人の女性が再婚しているということです。離婚経験者の再婚は決して、不可能な数字ではないということがおわかりいただけるでしょう。
次に子持ちで離婚した方の数を調べてみます。平成27年の離婚件数は226,215件。年々増加傾向にあります。
単純に同年の婚姻件数635,156件を考慮すると、およそ3分の1が離婚しているということ。割合としてはかなりの数です。
さらに離婚件数のうち、未成年の子がいる離婚は1321,66件で全体の58.4%。その中で親権が女性にある離婚は、111,428件となっています。
全離婚件数のうち、49.3%の女性は親権をもつ未成年の子供がいることに。離婚女性の約半数は、子供がいるというわけですね。
婚姻件数の中で再婚者の割合は着実に増えています。同時に離婚件数も増えており、離婚女性の半数は子持ち。
以上のデータからわかるのは、シングルマザーの再婚者の割合が年々大きくなっている可能性が非常に高いということです。
もはや珍しいことではないですね。
世間体をあまり気にすることなく、自分が実現したいことに向けて素直に行動しましょう。
シングルマザーの方の中には、「結婚はもうしたくない」と考えている方もいます。そのような方は、「未婚の母」の状態が居心地よいと感じているのでしょう。
もちろん物事にはメリットとデメリットが存在するので、本人の判断次第ということになります。
シングルマザーの方が再婚するうえでのメリットとリスクを列挙いたしました。
やはり普段の生活の中に、頼れるパートナーがいるという点は大きいです。
何かトラブルが起きた時に、ひとりで解決しなくてもよくなります。
精神的な安心感を得られることこそ、最大のメリットといえるでしょう。
シングルマザーだった時は自分だけの力で、家計をやりくりしなければいけませんでした。
再婚することで旦那さんも稼いでくれるので、金銭的に余裕がもてるようになります。
経済的な不安が解消されるのです。
自分自身は旦那さんがいなくても平気だったかもしれませんが、「子供のためを思うとパパはいた方がよい」と考えることがあるかもしれません。
とくに子供が男の子の場合は、キャッチボールなど男同士でなければできないコミュニケーションがあるものです。
子供のことを考えると、両親で育てるという環境はやはり安心感があります。
過去に一度離婚を経験していることで、以前の失敗を活かして結婚生活をはじめることができます。
どんなことが原因でケンカになるかなども把握しているので、より思いやりをもってパートナーに接することが可能に。
以前の結婚生活の経験が、より幸せな夫婦生活をもたらしてくれることでしょう。
離婚時の子供の数にもよりますが、子供のために兄弟が欲しいという願いがあったかもしれません。
再婚して新しい命を授かれるということは、とてもかけがえのないものです。
旦那さんの収入が入ることで、シングルマザーとして優遇されていた自治体からの手当てや助成金はなくなります。
子供の人数が多い場合は手当も手厚いので、旦那さんの年収額次第では所得が減ってしまう可能性も否定できません。
子供と新しい旦那さんが養子縁組をしなかった場合、子供に財産分与の権利は発生しません。
また前の旦那さんとの養子縁組を離縁しても、前の旦那さんから子供に財産分与の権利は発生することがなくなります。
あとあと揉めることがないよう、事前に財産分与については確認する必要があるのです。
相手の旦那さんが初婚の場合、相手の両親が納得していない可能性もでてきます。
自分自身が子持ちで再婚者だということで、相手の両親を前に引け目を感じてしまうかもしれません。
姑さんとの仲がギクシャクするなど、余計なストレスを生んでしまう可能性があります。
「結婚前は自分の子供をとても可愛がってくれていたけれど、結婚したとたん子供への態度が冷たくなった。」というのは、よくある話です。
「血のつながっていない子供を愛せない」という男性がいることは否定できません。
結婚するまでは我慢していても、結婚後は態度が変わってしまうリスクもあります。
先述した内容と同様ですが、新しく子供(セメントベビー)が産まれたタイミングで態度が急変してしまう可能性もあります。
血のつながった自分の子供だけをかわいがり、連れてきた子供に冷たくなってしまうかもしれません。
お読みいただくとおわかりいただけると思いますが、結局のところお相手次第ということです。
よい相手を選べば、多くのメリットを感じるようになる。一方相手次第では、「シングルのままでいた方がよかった」と感じる事になる可能性も。
もちろん自分の努力でも状況は変わってくると思いますが、再婚のお相手選びはとても重要です。
シングルマザーの方の中には、「今すぐではないにしろ、いつかまた再婚したい」と考えている方もいらっしゃることと思います。
シングルマザーの方の最適な再婚タイミングを考える場合、「子供」と「パートナー」の2つの観点から考えるとよい結果になりやすいです。
それぞれの観点から考えたタイミングについて、ご説明します。
子供のことを考えたベストな結婚タイミングは、子供の年齢によって変わってきます。
まず赤ちゃんから2〜3歳児までであれば、早く再婚をするべきです。なぜなら脳の記憶を司る「海馬」がほぼ完全な形になるのは、2〜3歳の頃とされていることに起因します。
海馬が完成する前に新しいパートナーを迎えることができれば、本当のお父さんとしてすんなり受け入れてくれることができるのです。
また記憶ができて新しいお父さんと認識できた後でも、小学生低学年までであればお父さんを欲しがる時期。この時期もまた受け入れやすいです。
ただし離婚直後は、まだ前のお父さんの思い出も強く残っている状況なので控えるべき。1年は経過してからの方が無難です。
一方小学生高学年以降であれば、ゆっくりと時間をかけて子供と新しいパートナーとの信頼関係を築く必要があります。
さすがに子供が大学生位になれば親の気持ちも理解してくれるでしょうが、中学・高校生は思春期真っ只中。
とくに女の子だった場合、いきなり他人の男性と家族になることには大きな抵抗を感じることでしょう。
結婚後に揉める事のないように、子供の理解を得られてから結婚に踏み切るべきです。
相手が初婚か再婚かによって、タイミングを判断しましょう。
後述しますが相手が初婚だった場合は、相手の両親が反対する可能性が高いです。
もちろんパートナー次第ですが、説得に時間を有する覚悟をしておきましょう。
両親の合意を得られないままムリに結婚に突っ走ってしまっても、後にトラブルになる可能性もあります。
両親の理解を得られた時が、再婚のタイミングと考えるのが無難です。
一方パートナーも再婚だった場合は、相手の親が反対する可能性は低いでしょう。
あとは相手に対する信頼度。「この人であれば、自分の事を幸せにしてくれる」という確信がもてるかどうかを指標に考え、お互いに信頼を築けたタイミングで結婚をするべきです。
もちろん相手の離婚原因もしっかりと聞いたうえで、熟考しましょう。
シングルマザーの方が効率よく婚活をすすめるためには、婚活サービスを活用するのがベスト。
子持ちの方との結婚に偏見を持っていない人と、効率的に出会える仕組みになっているからです。
婚活サービスは大きく結婚相談所・婚活サイト(アプリ)・婚活パーティーの3つの種類が存在します。
婚活サイトには女性が無料で利用できるサービスも少なくありません。また婚活パーティーは、女性の参加料がほぼ無料の所も多いです。
つまりは金銭的負担をかけずに婚活ができるというわけです。
オススメの婚活サービスの紹介は以下の記事にまとめていますが、ここでは3種類サービスそれぞれのイチオシをご案内します。
【年間料金目安】142,020〜313,900円(税込)→71,280円(税込)
1993年に誕生した老舗の大手結婚相談所。約4万人の会員数となっています。3つの出会い方に加え、動画で相手の自己PRを確認出来ます。
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【年間料金最安値】19,980円(税込)※女性は無料
ペアーズのように「いいね!」を送ってマッチングさせる仕組み。「再婚・シンママ婚・中年婚・年の差婚・地方婚」を応援するスタンスを取り、初婚・再婚を問わず、幅広い年齢層の利用者がいます。シングルマザー向け特別優遇策を実施しており、ポイント増量など様々な特典がついてきます。
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【参加料金目安】女性:1,500〜8,400円 男性:4,500〜10,300円
東証一部上場企業のIBJが運営。クオリティの高いパーティー運営を目指し、月間参加者4,500人以上・平均カップリング率45%の実績があります。
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中でも婚活サイトのマリッシュは、女性無料のサービスであることに加え、シンママ向けの優遇施策が用意されているので、とくに利用しやすいでしょう。
シングルマザーの方の中には、「再婚したら専業主婦になりたい。だけど子持ちなので。図々しいと思われるかも…」と悩む方がいるかもしれません。
しかしながら結局はお相手次第。望むのであれば、専業主婦を認めてくれるパートナーを選ぶようにしましょう
お相手探しはギリギリまで妥協しないことが大切ですし、元夫からの養育費やパートナーの方の年収次第では十分可能です。
もちろん好きで仕事を続けたい人は、その生活スタイルを尊重してくれる相手を選びましょう。ここでは専業主婦を望む方に対し、2つのチェックポイントをご紹介します。
「再婚したら養育費をもらってはいけない」と誤解している人も多いのですが、再婚後も養育費の支払義務は続きます。親権の有無も関係がありません。
もし元夫が再婚を知ったとたん、相談もなく養育費が支払われなくなった場合は、まずは相手に連絡をとり相談するべき。
それでも応じない場合は、法的手段に訴えるようにしましょう。
とくに離婚時に公正証書や調停調書などで取り決めをしていれば、その効力は有効です。
ただし再婚によって養育費が減額される傾向もあるので、元旦那に再婚を知らせないという手もあります。
いずれにしろ、再婚後も養育費は受けられるということを覚えておきましょう。
再婚後、専業主婦になれるかどうかは物理的にパートナーの年収次第ということになります。
別の記事で詳細を書かせていただきましたが、お相手の年収が700万円以上あれば自分が専業主婦になってもある程度余裕のある生活が可能です。
もちろん子供の数によっても多少変わってきますが、専業主婦を希望する方はお相手の年収を確認しながら、お相手探しをしましょう。
子連れ再婚の場合、あなた自身の気持ちだけではなく子供の気持ちも尊重する必要があります。
子供が不本意なまま新しい家族をつくっても、その後の生活にトラブルが起こるかもしれません。
シングルマザーの方が再婚を検討する際、子供のケアで配慮しておきたいポイントをご紹介します。
子供にとってみれば、親が出会うパートナーは「親が好きになった人」にすぎません。
子供の視点に立って考えると、自分の存在が親にとって一番であることが重要なのです。そのため婚活中だからこそ、子供へ深い愛情表現を示してあげなければいけません。
とくに小学生くらいまでであれば、親に愛してもらいたいという想いが強いです。
婚活中は、「私と新しいパートナー、どっちが好き?」と聞いてくる局面があるかもしれません。
そんな時は「もちろん、あなたの方が大事」と言ってあげるようにしてください。
婚活をしていてパートナーができた時に、どのタイミングで子供に紹介するかは悩むところ。
いきなり紹介することは得策ではなく、子供も抵抗を感じるでしょう。
とくに離婚してから間もない場合だと、まだお父さんの思い出が残っている可能性もあります。離婚後1年は様子をみるべきです。
そして最初は、パートナーの存在を伝える事から始めます。
子供の反応を見ながら、子供が「会ってみたい」と意思表示をしてから会わせるのがベスト。
会いたくないという態度をとった場合は、ムリに会わせてもよい結果は生まれません。
新しいパパができるということは非常にデリケートな問題のため、子供の自主性にまかせるようにするべきです。
たとえばいきなり紹介されたパートナーを、「パパ」と呼ぶことにも抵抗があるでしょう。ムリにパパと呼ばせて、プレッシャーをかけてしまうのもかわいそうです。
型にはめずに自由に呼ばせてあげると、子供も安心するでしょう。
再婚に向けて起こり得る障害のひとつに、再婚相手の両親からの反対があります。
とくに相手が初婚だった場合、反対する両親は多いことでしょう。自分が親の立場で考えた時、子供が子連れの人を連れて来たら心配するのはもっともなことです。
結婚したら相手の両親とも長いお付き合いになるわけですから、可能な限り親の気持ちに配慮する姿勢をもちましょう。
一番よくないのは、両親の了解を得られないまま強行突破で再婚してしまうことです。
パートナーとよく相談して、どのように状況を改善するかを決めていきましょう。
時間が解決するという側面もあります。両親が認めてくれるまであきらめずに頑張って、後のよい思い出となるようにしましょう。
最後に再婚時に必要な手続きについて、説明します。幸せな新婚生活に向けてがんばっていきましょう。
婚姻届けの提出手続きは、初婚時と同じ。「初婚・再婚」欄に、再婚にチェックを入れる点のみ異なります。
提出先は、自分かパートナーどちらかの本拠地、もしくは所在地の市区町村役場です。
婚姻届けの効力は「届け出をして受理された日」から。
不備があると受理されないので、入籍日にこだわる場合には注意が必要です。
また提出時の必要書類は以下の通りとなっています。
まれなケースですが、離婚時に親権と監護権を分け、元配偶者が親権者というケースがあります。
親権者である元配偶者が、養子縁組や子供の氏の変更手続きに協力的でない場合には、「親権者変更調停の申し立て」をして、家庭裁判所の調停で話し合うことが可能です。
調停の申し立てについては、子供の居住地の家庭裁判所に対して行うことになります。
申し立てには、以下の書類が必要です。
養子縁組をせずに、子供の氏と戸籍を、再婚したパートナーと同一にする場合の手続きです。
家庭裁判所の許可を得て、パートナーの氏を称することが可能になります。
申し立てには、以下の書類が必要です。
婚姻届をもらう時に、再婚で子供がいることを伝えると「養子縁組」が必要かどうか聞かれるか、もしくは婚姻届と一緒に手渡されます。
縁組を行う場合、養子縁組を、養子または養親の本拠地、もしくは届出人の所在地のうちいずれかの市区町村役場に提出しましょう。
養親と養子のいずれの本拠地でもない役所に提出する場合は、養親・養子の戸籍謄本各1通が必要です。
必要書類は以下の通りとなります。
お伝えしたように、近年は子連れ再婚も昔ほど珍しくはなくなってきました。
実際に私の周りにも事例はいくらでもあります。男性の方の中には、最初から子供がいることに喜ぶ方も少なくありません。
もし世間体などが心配で婚活を躊躇するようでしたら、気にする必要はまったくないとお考えください。
自分の幸せに加えて、子供の幸せも考慮してベストな選択肢を選ぶようにしましょう。
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